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いい持ちネタだ、といわれた話 

 もう、いつだったかもぼんやりした記憶しかないけど、私が初めて遭遇した痴漢の話。自分的には散々ネタにしたことがあるつもりなので、聴いたことがある人もいるかと思う。

 私は一人で山の手線に乗っていた。一人で山の手線に乗るんだから中学時代だろうと思ってたんだけど、一時期中学受験を目指して塾やら模擬テストやら通った時期があったので、もしかすると小学校6年とかその辺かも知れない。私服だった。(ちなみに結局中学受験はしなかった。そのため当時の記憶はかなり薄く、小学生だった可能性はつい昨日まで思い至らなかった)
 当時の山の手線は椅子の端に手すりがあったので、ドアの横に立ってそこに寄りかかった姿勢でぼんやりしていた。立ってる人は多かったけど人が触れあわなくて済むといった混雑具合。向かい側にも私と同じ姿勢で立ってる人がいた。デブで背が高くて黒縁メガネかけてて首に垢がたまってて気持ち悪かったのは記憶鮮明。そいつが私に不埒な行為をしてきたわけだ。

 「なんかこの人手前に来てんなあ。ドア開いたら邪魔になるのに」と思った。ドアが開いたら元の場所に戻る。電車が動き出すと手前に来る。変な奴。変な人からは距離を置こう、という鉄則がまったく染みついてないガキなので、それ以外にはなーんにも考えてなかった。まだ「人を見た目で判断するな」と「変な人には近寄るな」の矛盾を解決できてなかった頃だ。
 そのうちそいつが元いた場所には別の人がおさまり、そいつの定位置はドアの真正面になった。私ともかなりの至近距離である。んで、よくわからんけど正面から手が伸びてきて太もも触られた。数秒、私は「ん?私のスカートにごみでもあったのか?虫でもいたか?」と思ったけど、そういう話ではなく、触られ続けた。私は、まずはその不快感を取り除くために手で振り払った。ほぼ反射だ。頭の中は「???」状態。赤の他人に一声もなく触られる理由が皆目わからなかった。
「な、なんですか?」とよく考えるとバカみたいなことをいってた気がする。相手は「あ、すみません」といって手をひっこめた。すいませんってなんだ?向こうの手落ちでぶつかった?…いやぶつかったって話じゃないし、と私はますます混乱する。スカートの手触りが良さそうだったからついふらふらととか?とかなんかそんなことを考えた覚えがある。でも取りあえず触られなくなったので、目の前の相手を無視しながら今の現象について混乱をまとめようとしているうちに、また太ももにいやな肌触り。下を見ると、正面の奴から伸びてる手。なんなんだなんなんだなんなんだこいつは!
「やめてください。触んないで」相当声を荒げてたと思う。相手は「あ、すみません」といいながら手をひっこめる。でもまた出してくる。なんなんだなんなんだなんなんだよお前はー!!!
 今思えば私は完全にパニックに陥ってたなあ。「逃げる」という手段はまっっったく思いつかなかった。多分、逃げる=負けというイメージも手伝ってたんだろう。誰かに助けを求めるということも、考えつかなかった。自分が助けが必要な状況であるということにも思い至らなかった。そもそも、小さくはない声でやりあってるんだから、助けが必要な状況なら自動的に助けが入ると思ってたのかも知れない。
「なんなんだよ!触んな!来んな!」と、半泣きの状態で、こちらに近寄ろうとする手や足を何度も蹴った。手ではそいつに触りたくもなかった。それでもそいつは「ごめんなさいごめんなさい」と謝りながら近寄ってきて、手を伸ばして太ももに触ろうとする。意味わからん。なにがごめんなさいなんだ。ていうかごめんなさいってなんだっけ?そんな感じで私はますますパニックで何も考えられない状態に。でも取りあえずげしげし蹴ってた記憶はある。
 そのうちに電車は目的駅に着いて、私はホームに飛び降りて、やっとダッシュで逃げた。ついてこられてないのを確認しつつ、乗り換えの電車で座席を確保できて、やっと安心して泣いて、それが巷に聴く痴漢行為だったことに思い至った。あと多分、群衆に対する徹底的な不信感はここから生まれた。

 …ただねえ。それからも、何度も痴漢には遭遇したけど、こんなに強烈なのはこれっきりだ。周囲の人間にもそうらしく、痴漢被害の話などのついでに話してみると、皆眉をひそめてムカツクヨネーという話をしていたはずが、「マジでー!?」と笑い出してしまうのだ。「お前ファイトありすぎ」「そいつキャラたちすぎ、なんだよそれ」と。当時の自分としては必死の行動なんだけど、相手が異常すぎて笑っちゃうんだよな。わかりますわかります。話してる私からして笑顔なんだから。当時の私もよく頑張ったと思うよ、うん。もっと早く逃げるコマンド使え、とは思うけどな。…娘にはこのへんきっちり叩き込む。「変だなと思う人には近寄らない、近寄ってきたら逃げる、もし変な人じゃなかったら相手が傷つくとか考えなくて良い、それはもっと大人になってから考えれば良い」。もしかするとこれはとっても弊害のある教育なのかも知れないけど、でも私はそう教える。

 昨日ちょっとtwitterで痴漢の話題になり、そういえばきっちり文章にしたことがなかったな、と思ったので書いてみた。

 追記。いつもだともうちょい面白く語れるはずが、昨日の余波で、怒りの方が先行してしまってるようだなあ。すげえ腹の立つむかつく経験だったけど、別にいまだに心に傷がみたいな話はないんで、その辺は気にしないように。このように強烈な痴漢もいたと書きたかっただけ。……多分キ印の人だったんだと思う。

コメント

ひええ。
私も読みながらげしげし蹴りたくなった。
何度も倒しても起き上がってくるゾンビみたいな感じ。

まさにそれ!w
「切りがない、取りあえず逃げよう!」て発想ができるように、ホラー映画も嗜んでおいたほうがいいね。

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